embracing-damage 2022 001百間窯

百間窯※から出土した陶片の失われた部分を乾漆技法で造形している。割れたことで一度は日常の生活から切り離され記憶が途切れたやきものに、この作品を手に取った現在の人によって再び記憶が紡ぎ出されていく作品。

※百間窯跡(肥前磁器窯跡)は、17世紀前半に操業していたと考えられており、板ノ川内(佐賀県有田町)の尾根の西斜面を東から西へ登る階段状連房式の登窯である。発掘調査で確認された焼成室の規模は、幅3.6m、奥行1.6m。焼成されたやきものには、染付を主体に白磁や青磁等の磁器などがみられ、碗や皿・鉢・壷・水指など多くの日常生活のためのやきものが焼かれたことで知られている。

作品「embracing-damage 2022 001百間窯」画像

サイズ:21 * 90 * 90(H*W*D/mm)
素材:百間窯陶片、漆、麻布、金箔
技法:漆の焼き付け、脱活乾漆、箔絵
制作年:2022
個人蔵

作品「embracing-damage 2022 001百間窯」画像

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